なんの気なしに見たコッパイタリアが意外に面白いネタ試合だった件

12月19日日本時間AM5:00からコッパイタリア4回戦(ベスト16)の試合が行われ、インテルエラス・ヴェローナと対戦しました。
コッパイタリアは日本で言うナビスコカップに当たるカップ戦です。
 僕はゆるゆるなスポーツ観戦好きですのでコッパは偶然起きたら見よう、ぐらいの感覚でした。正直準決勝ぐらいまでインテルが勝ち進んでからじゃないとテンションがそうも上がらんのですよ。
 ところがこの試合、随所にネタ要素が詰め込まれたインテル的には実に「おいしい」試合だったのです!

 対戦相手のエラス・ヴェローナはセリエBに所属しており、確かインテルには一度も勝ったことがないはずで、インテルにとっては比較的楽な対戦相手でした。リーグ戦との兼ね合いも考えてフルメンバーから少し落として試合に臨みます。

 守備の要クリスチャン・キヴが怪我から復帰しこの日スタメンから外れたサネッティに代わってキャプテンマークを巻きます。シルベストレ・ジョナタン・マリガという「いまひとつパッとしない組」もいいところを見せるチャンス。もちろん我らが長友佑都も元気にスタメンに名を連ねます。
キャプテンキヴさん

 前半は攻め込むインテルからボールを奪取して3バックのサイドを突かれる一進一退の展開。気温は0度のうえ霧で視界真っ白だったりなぜか突然試合が中断したりと主審ロッキ(評判の悪い審判)らしいグダグダ感も漂わせつつスコアレスで終了します。

 そして後半、満を持してインテルの愛の波動砲ことフレディ・グアリンが投入されます。長友も「あいつは凄い(何が、とは言わない)」と認めるグアリン、前へ前への推進力に加え、5本に1本くらい決まる中距離弾道ミサイルグアリン砲」という武器も持っています。
 彼の投入によりインテルの攻撃に活気が出始め、50分グアリンのボール奪取からのパスをカッサーノが冷静に流し込み1点を先制します。
 更に54分、長友の突破から得たフリーキックをまたもグアリングアリン砲を相手DFの頭部へ直撃させそのままゴールへ押し込みます。
 2点のリードで余裕の展開となったインテルペレイラサネッティを投入し逃げ切りの態勢に入ります。
 ところがドラマはここからでした。

 相手の強烈なミドルをがっちりとキャッチしたGKカステラッツィがそのまま起き上がれず負傷交代、すでに交代枠3人を使い切っているインテルはフィールドプレイヤーを一人GKに回す必要が出てしまいました。
 そこで出てきたのが復帰明けのキヴ。「おれは素晴らしいから。キーパーできる」と謎の自信を見せれば「じゃあ俺がやるよ」とFWパラシオも名乗り。センターバックが抜けると困るので結局パラシオに「どうぞどうぞ」となりました。なんてベタなダチョウコント!www
けっこう似合ってるGKユニ

 残り10分以上を「FWがキーパー」で凌ぐという異常事態、会場もテレビ観戦していた我々も一気にボルテージが上がります。
 このパラシオという選手、ラーメンマンのような辮髪が特徴の選手なんですが、この日はFWとしては決定機を外すなど今ひとつでした。が、キーパーとしてはその頭部のごとく光りました!



 華麗なパントキック、冷静なキャッチング、そして動画の57秒くらいのとこにある横っ飛びのスーパーセーブ!本職と見まごうほどのはまりっぷりに観衆は喝采、見ているこっちは大爆笑ですwww
 この活躍もあり見事クリーンシートで勝利を収めたインテルが8強に名を連ねることになりました。
 カステラッツィの負傷は気になるし、長友もふくらはぎあたりを痛めたようで心配ですが試合内容は大満足でした。

 たまにこういうネタ試合があるからインテリスタはやめられないんですよね。
 当ブログはこれからも(笑える)インテルを応援していきます!