ぶーしゃからかぶー♪ 岡村靖幸(今度こそ)完全復活?!

 毎度お勤めごくろうさまです!

ってな訳で岡村靖幸、3度目の復帰!」であります。

ナタリー記事→http://natalie.mu/music/news/55555

 いやぁ大好きなんですよ岡村ちゃん。ホントね、日本人で手放しで「天才」って言い切れるのこの人ぐらいなんじゃないかってほどに。僕が小学生ぐらいでしたかね、BOOWYだの尾崎豊だのが特に男子の間で流行ってたのは。そんで女子が特に好んで聞いていたのがこの岡村靖幸、突発的な大ブームが起きましてクラスの半分ぐらいの女子が岡村ちゃんファンでした(雑誌の切り抜きやブロマイドを下敷きに挟んでる子もいましたね)

 んでまぁ僕は当然男子だったわけですが、天性のひねくれ者と言いましょうか、BOOWYや尾崎が放つどストレートな(今で言う中2病的な)歌詞や世界観がちょっと苦手で岡村ちゃんへと傾倒してしまったんですね。いや前者のアーティストも今は懐古の情も重なって大好きですけど。

 ところが、BOOWYや尾崎について語った雑誌とかブログはよく目にしますけど、岡村ちゃんを後世に伝える記事はほとんど目にしない。そこで今回は思い出せる限りの岡村ちゃん知識を(なるべくWikipedia情報に頼らず記憶のみで)吐き出してみたいと、こういう趣旨でお送りします。どうぞよしなに。
(※文中で「岡村ちゃん」とやたらにフレンドリーな呼称を使ってますがこれは本人公認でして、ナイナイ岡村とも区別する意味があります)


 岡村靖幸(本名)・職業シンガーソングライター&ダンサー(自称)。現在46歳。
 マイケル・ジャクソンやプリンスの影響も見られるそのパフォーマンスは、日本人では唯一無二・個性の塊とも呼べるもので、独特のナルシシズムや自己陶酔に満ち満ちたその世界観は非常にアクが強く、人によってベストorワーストがはっきり分かれるアーティストです。しかしそれだけにベスト側にいる人間からの支持は熱いものがあり、3度の逮捕(覚せい剤所持法違反)という罪を犯してもなお復帰を待ち望まれるという稀有な人物なわけです。業界内にも支持者は多くMr.Children桜井和寿、TMレボリューション、スガシカオ平井堅などに多大なリスペクトを受けております。特にミスチル桜井氏は「尊敬する5人のアーティストの内の一人」「第二の岡村靖幸になるべく日々闘っている」と公言しており、岡村信奉者たちによって作られた岡村トリビュートアルバム「どんなものでも君にかないやしない」内でも『カルアミルク』を歌唱しております。作風においても川本真琴及川光博は直接的な岡村フォロワーと言っていいでしょう(個人的には椎名林檎も近い気がします)
 そもそものデビューは歌手になるべくデモテープを配っていた内の一人、渡辺美里に見初められたことでして、渡辺の控え室で空き時間にダンスを踊っていた時にそこに居合わせたプロデューサーに「あの子、輝いてる」と言われソロデビューを打診されたというのは有名な話。渡辺美里は当時の事を、「岡村くんがこんなに色々出来る子だとは知らなかった」と述懐しております。
 作詞・作曲、歌唱、ほぼ全ての楽器演奏をこなすのに加え、華麗かつ独特なダンスもこなす、音楽界のダ・ヴィンチと言っていい才人です。
 そして渡辺美里への提供曲「虹をみたかい」がオリコン1位に(渡辺本人にとっても初の1位奪取曲でした)

 自身の楽曲である「だいすき」でもオリコン1位を獲得し、アーティストとしての名声を一気に高めました。

 映画の主演(どんなことしてほしいの僕に)などもしています。これは黒歴史っぽいですが。
 ところが、90年代半ば頃から徐々に寡作となっていき、ただでさえそんなに多くなかったメディア露出はさらに減り、岡村重病説、逮捕説、デブ化説などが巷に流布し始めます。そしてそれがことごとく現実の情報となっていきファンを悲嘆に暮れさせたわけです。
 天才ゆえの苦悩というべきか、当時援助交際などで男女交際のあり方などが問われていた最中、岡村はひとり、悩んでいました。
 「曲は書けるが詩が書けない」
 そうして薬物へと自分自身を逃避させてしまうのです。
 
 1度目の逮捕は2003年。ロックフェスで見た岡村は全盛期のスマートな面影など見る影もなく「パパイヤ鈴木」みたいな姿形になっていました。故筑紫哲也の番組にも出演しましたが、全盛期を知るものとして見るに耐えないものがありました。それでもファンとしては「元気で生きていただけで嬉しい」という感覚でした。

 全国ツアーなども開始。しかしその後岡村はまたもファンを裏切ることとなります。

 2005年、薬物所持容疑で逮捕。執行期間中の発覚であったため懲役刑(1年6ヶ月)を受けることとなります。復帰に関しては多くのアーティストやファンにより嘆願書が出され、出所後再び活動再開。「覚せい剤との決別」と題されたテレビ特集も組まれ、精力的にツアーなどをこなすものの足の怪我などにも悩まされ再び活動は頓挫。
 そしてまたも、またも、岡村はファンを失望させ、憤慨させることとなります。

 2008年、覚せい剤所持容疑で3度目の逮捕。懲役2年。コアなファンでさえ、「この人はもうダメだ」と憤懣やるかたない気持ちで彼を突き放したものでした。僕もその一人でした。
 しかし留置所内での規則正しい生活が幸いしたのか、出所後の彼の姿は全盛期を思い起こさせるようなスマートな体型で、軽やかなダンスを舞い、歌声も高音にやや無理が利かなくなっている以外はさほど衰えた印象はない。そうなるとよくしたものでファンは「許して」しまうんですね。岡村ちゃんのことを。彼のもつ類希なる才能の復活を待ち望んでしまうんです。

 そして今年2011年、岡村ちゃんは本格的にツアー活動を開始、2枚のリアレンジアルバム「エチケット」の発売と高らかに活動再開をブチあげました。
 ナタリー特集「ファンから岡村靖幸へ53の質問」→http://natalie.mu/music/pp/yasuyuki
 オフィシャルティザーサイトオープン→http://okamurayasuyuki.info/(※音が出ます)
 公式ツイッターアカウント開設→http://twitter.com/#!/yasuyuki_info
 本人による公式ブログ開設…もあったんですが今はもう消えてしまってますね(苦笑)

 …とまぁ大々的に岡村ちゃん完全復活と相成ったわけです。もちろん全盛期のキレキレのダンスを再現するのは難しいでしょうし、それほど多作なアーティストでもないのでリリースは無理のない範囲で、ということになるんでしょうけども。でもいいんです。彼が元気な事が確認できて、彼の曲が聞けて、たまにファンの前に「降臨」してくれるだけでファンは満足なんです。幾度の失敗挫折があってもそれでも愛されてしまう、才能があるというのは得なことだと思います。でも「四度目の失敗」があった時は今度こそファンも彼にそっぽを向いて忘れようとするでしょう。僕も今度こそ許すつもりはないです。

 いつまでも「だいすき」な岡村ちゃんでいてくれるために、無理しないでマイペースに活動を続けてほしいものです。大丈夫、ちょっとさぼったぐらいじゃあんたの才能は見放されないよ。

 締めにデビュー曲の「Out of Blue」と僕が個人的に最も好きな「ラブタンバリン」の全盛期の動画を貼っておきましょう。


序盤の華麗なギター演奏と独特としか言いようのないダンス(4分25秒あたりから)に注目です


やや太り始めた時期。この衣装も岡村ちゃんだから許されるものがあります(笑)

エチケット(パープルジャケット)

エチケット(パープルジャケット)

エチケット(ピンクジャケット)

エチケット(ピンクジャケット)